2021年03月13日
断熱等性能等級とHEAT20。。。
こんにちは!
Toda's Designスタッフの にしおです(^-^)
いつもご訪問いただき ありがとうございます。
今日はお家の性能についてお話しさせていただきます。
少し長くなりますが、家を建ててから後悔することがないよう
大切な内容なのでぜひ最後まで読んでみてくださいね(^-^)♪
お家の性能というと皆さまは、どんなことを考えますか?
車に燃費があるように、実はお家にも指標となる数値があります。
最近「高気密・高断熱の家」というキャッチフレーズを
見かけることが多くなったと思いますが
高気密・高断熱の家とは、外気を遮断して家の中の温度を
逃がしにくくすることで夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
でも「うちは高気密高断熱の家です!」と言われても
実際に住むまでは、その性能は分からないですよね。
そこで「断熱等性能等級」や「HEAT20」で表される数値が
断熱性能を表す指標になってきます。
そうなると「断熱等性能等級」って何??
そんな疑問が湧いてくると思いますが(笑)
「断熱等性能等級」とは、外皮(窓、ドア、屋根、基礎など
外部と接する部分)の省エネルギー性能を評価したもの。
夏は涼しく、冬はあたたかい家かどうかを「見える化したもの」と
言った方がわかりやすいかもしれませんね。
建物を評価する上で「外皮平均熱貫流率:Ua値(ユーエー値)※1」
「冷房期の平均日射熱取得率:ηAC値(イータエーシー値)※2」の
2つをベースに等級の分類をしています。
※1:外皮平均熱貫流率(Ua値)
通常、建物内部の熱は外皮を伝わって逃げていきます。
その熱量を外皮全体で平均したものが「Ua値」で
数値が低くなるほど熱が逃げにくい断熱性能に優れた家と言えます。
※2:冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)
夏場、窓や屋根、壁などから外気の熱が伝わり家が暑くなります。
このように外から侵入してくる熱を評価したのが「ηAC値」です。
数値が低いほど外部からの熱が伝わりにくく冷房が効きやすい省エネ住宅と言えます。
「断熱等性能等級」には等級1~4まであり
数字が大きくなるほど断熱性能は良くなります。
それぞれの等級の基準は以下の通りで
等級4:平成28年の省エネ基準
等級3:平成4年の省エネ基準
等級2:昭和55年の省エネ基準
それ以下は等級1になります。
これだけを見ると「断熱等性能等級4」は最高レベルのように
見えますが、2020年に義務化を予定していた「省エネ基準適合」では
最低でも断熱等級4をクリアすべきとされていました。
つまり「断熱等級4」だと最低限、満たすべきレベルだということになるのです。
断熱等性能等級4が当たり前になった、これからの時代の新築住宅は
「HEAT20(ヒート20)※3」を基準にするといいでしょう。
※3:HEAT20とは、団体の呼称で「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の英略です。
「HEAT20」ではG1~G3までの基準があり数字が
高くなるほど断熱性能が優れています。
G1:北海道や東北の一部(地域区分1・2)で概ね13℃を下回らない。
沖縄を除くそれ以外の地域(地域区分3~7)で概ね10℃を下回らない。
G2:北海道や東北の一部(地域区分1・2)で概ね15℃を下回らない。
沖縄を除くそれ以外の地域(地域区分3~7)で概ね13℃を下回らない。
G3:すべての地域で概ね15℃を下回らない。
しかも「断熱等級」と「HEAT20・G2」の断熱性能には約2倍の差があるんです!!
HEAT20の基準が厳しいのではなく、これまでの基準が緩すぎると言われていますが
事実、「HEAT20 G2」でようやく諸外国の断熱性能と並ぶというデータがあり
日本の断熱の現状は、まだまだ発展途上なんですね(^-^;
関西エリアは地域区分で「6地域」に分類されていますが
6地域では、「断熱等性能等級4」で基準とされているUa値は0.87以下
「HEAT20 G2」では基準とされているUa値は0.46以下
なので、やはり約2倍の差があるんですね(^-^;
今後、ますます夏や冬の気温が厳しくなると考えられます。
快適な生活を手に入れるためにも断熱性能について考えてみませんか(^-^)b
ちなみにですがToda's Designが最近建てているお家は
「HEAT20 G2」の基準をクリアしています!
建築の世界も日進月歩!私たちも時代に乗り遅れないよう日々勉強中です(笑)
*にしお*
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